人事異動、会社が求めているのは貢献です。

人事異動は会社員人生を左右する。しかし、社員全員を希望する部署に異動させることなどできません。できることは適材適所の異動です。
適材とは、その人が持っている強みや得意なもので、人にはいいところと悪いところが必ずある。
部下の強みをきちっと見て、強みを生かせるところに異動させることが人事異動の第一原則。
営業が得意な社員に、不得意な文書管理をやらせるという異動には、キャリア形成上どうしても必要ということでなければ、意味がありません。
しかし、強みとは好きとか得意というだけでなく、必要とされる能力を持っているということです。
例えば、草野球選手がメジャーリーグに行きたいと願っても実現しません。
(野球が好きだというだけでは、適材とはいえない)
想定外の人事が人生の根幹になることも
その人のキャリア形成上必要というのであれば、想定外の異動もあり得ます。
大企業では経営者が社員一人ひとりに直接関与することはできませんが、上司や人事部による人事評価や自己申告表を参考にしたり、また、直属の上司に部下の長所・短所を見させたりすることで、強みや得意なことを知ることができます。
大企業は部署が多いので強み・得意を生かす部署に異動させやすいでしょう。
中小企業では部署が少ないという難しさはありますが、社員数が少なく、一人ひとりが見えやすいというメリットがあります。
長所を生かせる部署に配属するのが大原則、会社はパフォーマンスを出す必要がある。
本人の将来のキャリアも考えた異動も必要な場合があります。本人が分かっていない特性があったり、将来のキャリアのために通過させておいたほうがいい部署があったりもするのです。
売上成績が絶好調の営業部員でも、将来のために他部署を経験させる必要があることもあります。
もしマネジメントを目指さず、営業一筋でいきたいという希望なら、専門職として処遇すべきでしょう。全員をゼネラリストにする必要もありません。
望まない部署へ異動させられ、社員がモチベーションを失うことは現実問題としてよくあることです。
本人がありえないと思っている異動では、その理由をきちんと説明して、将来のためにこの部署を経験してほしいということを伝えないとうまくいきません。
異動によって社員がモチベーションを失うのは、社員教育の誤りであることも多い。
自分のために会社があると思っている社員は、異動により、やる気を失ったと言いだすのは会社の存在意義や仕事の意義をきちんと教えていないからです。
会社が社員に求めているのは、貢献です。
会社が社会から求められていることは、独自の商品やサービスを提供することです。
このことを理解させていないから、社員は会社を学校と勘違いして、自分を育ててくれる場所と思ってしまう。
会社が人を育てるうえで、学校と根本的に違うのは、学校はお金をもらっていますが、会社はお金を支払っているのです。
社員に第一に求めていることは貢献です。
もう1つの会社の存在意義として、人を生かすこと。
その人の長所を見極めて、その人を生かしなおかつベストなアウトプットが出せるような人事を行う。
そして、仕事の上で生かされることで働きがいを見つけられるのです。
あなたが人事異動の対象となっているのなら、異動先の部署で積んだ経験を、自分の将来に生かす方法を考えるべきで、文句ばかり言っていては、次につながりません。
日の当たらない部署へ異動を命じられても、そこで一生懸命働いていれば、会社や上司は必ず働きぶりを評価してくれ、その人のキャリアアップにつながっていくはずです。